2014年10月15日

いよいよ出航の時

出航の日の朝。
マウナケアとマウナロアの頂上がきれいに見えた。
トレードウィンドが吹いているからだ。
いよいよ航海がはじまる。

もう準備はできている。
体も心も、魂も。

ナイノアに航海術を伝授したマウが、
1976年のタヒチへの航海に出る前に
クルー達に言った言葉が、
頭の中をぐるぐると回った。

“ Today we go to sea. Hokule’a is your Mother.
 You take care of her, she will take care of you.
 Today we go to sea. I’m your father,
 you listen to my word. You will see the island you seek.
 Today we go to sea. You make good brothers,
  if you have a problems stick them in the dirt.
 Leave them on the land. Today you go to sea.”

「今日、私たちは海に行く。
ホクレアはあなたの母。
彼女を思いやれば、
彼女があなたを思いやってくれる。

今日、私達は海に行く。
私は(ナビゲーター)あなた達の父だ。
私の言葉を聞きなさい。
あなたが求めている島が見えるだろう。

今日、私達は海に行く。
あなた達は良い兄弟になる。
もしも、問題があるなら、
それを土に埋めなさい。
陸に残していきなさい。

今日、私達は海に行く。」


いよいよ出航のときがきた。
今日からカヌーが私のお母さんになる。
たくさん、たくさんお世話してあげよう。
おかぁが天国に行く前に、
お世話してあげられなかったぶん、
がんばって、いっぱいお世話してあげよう。

オアフからヒロの間を、
ホクレアとヒキアナリアをパワーボートで
エスコートしてくれた、クルーのカエナが、
こんなことを話してくれた。

出航する前の日はいつも、
カヌーに家族を連れてきて
一晩中カヌーの上で一緒に過ごすんだ。
そして、航海中、
カヌーで家族と一緒に過ごした時間を思い出す。
甥っ子がデッキの上を走り回ったりしたこととか。
一緒にバンクで眠ったこととかを。
そして、空を見上げれば、
お母さんが見守ってくれてる。
そのことが自分を強くしてくれる。

カエナも今年、母を亡くしたばかり。
その言葉に心が熱くなった。

空から見守っていてくれる。。。
会いたくなったら、
空を見上げればいいんだ。
うん。そうだ。
そこにいてくれてる。

ホクレアとヒキアナリアが
今、まさに
出航しようとしている、
パレカイというビーチに
たくさんの人達が集まり、
チャントやフラ、歌で
すごいことになっている。
島の人達の熱い思いを感じて、
体が熱くなった。

その熱い思いに押されるように、
ホクレアとヒキアナリアを繋いでいた、
ロープをはなし、錨をあげ、
カヌーは静かに動き出した。

たくさんの人達が、ずっと、手を振り続けて、
歌を歌い続けてくれた。
パドルで追いかけてくる人達もいた。

ついに出航。
タヒチへ向けての航海がはじまった。

いよいよ出航の時

ホクレアとヒキアナリアはまだ航海を続けています。
クルーの中には日本人の女の子、内田沙希ちゃんがいます。
沙希ちゃんも私も日本の人達にこのホクレアとヒキアナリアのことを
知ってもらいたいと思っています。
このホクレアとヒキアナリアのことを知った子供達が、
日本の未来をいい方向へ向けてくれると信じています。

ぜひ、Hokulea.comをチェックしてみてください。
航海をトラックすることができます。






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Posted by tamigoro at 17:18│Comments(0)world wide voyage
 
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